企画提案やアイデアをツリーで整理 リンクを貼ってWebで公開も可能
FreeMindは、思考や情報を整理するための図を作成できるソフトウェアです。最近日本でもメモリーツリーやマインドマップと呼ばれる図解表現技法が人気を集めていますが、FreeMindを使うとマインドマップに類した図をPC上で簡単に作成することができます。FreeMindは軽快な動作と操作性の良さを合わせ持ち、マインドマップ愛好者から人気を集めています。HTMLやPDFなど豊富な形式で出力することも可能です。
FreeMindは操作性とノード移動の自由度に優れているので、気軽に思いついたことを書き込んでいくことができます。起動すると、白紙のスクリーン中央に新しいノードが配置されます。主題となるテーマを新しいノードに書き込み、関連する項目を子ノードとして書き込んでいきます。子ノードを作成するにはInsertキー、その兄弟ノードを作成するならEnterを押すだけです。ノード同士を結ぶ曲線も自動的に描画されます。
ノードに色をつけたり、アイコンで強調したり、手持ちの画像を貼り付けたりといった表現も自在にできます。しかもそれらの操作の多くにショートカットキーが割り当てられており、マウスが必要なのはノードを移動させる時ぐらいです。
作成したマップは独自形式で保存するほか、HTMLやPDF、JPEG、Microsoft Office形式のファイルへ出力できます。ハイパーリンクも挿入できるので、Webでの公開に適しているでしょう。Flashアニメーションにすることも可能です。
FreeMindは、類したソフトウェアであるMindManagerやCmapToolsよりもシンプルかつ軽快で、手軽に作図ができます。オープンソースで開発されているので、日本人ユーザーにより違和感のない日本語に翻訳されており、情報サイトも充実しています。
気になるのは、毎回起動時に、最後に使用したファイルが表示されることです。常に新規作成を選んでから作図開始しなければなりません。また、子ノードは横、兄弟ノードは縦に接続されるので、情報が深く狭い(兄弟ノードが少ない)場合、マップが横に広がりがちです。
FreeMindを使えば、思いついたことや知っている情報を次々に書き込んで、より思考を深めたり、発想を広げたりすることができます。会議や企画書作成の前に使ってみると効果的かもしれません。